人気ブログランキング |

あいろく

airoku.exblog.jp
ブログトップ
2019年 07月 30日

「小倉駅フルモノ遊覧市」と「変人の卵」



先週末「小倉駅フルモノ遊覧市」(以下駅とする)が開催されました。土曜日のみの出店でしたが「あいろく」も参加させていただきました。ありがとうございました。

先週頭から胃腸炎のような症状があり、若干体調不良でしたが無事終えることができました。(2回トイレへ駆け込みましたが)


さて「駅」と言えば僕はこれまで10割の確率で「変人」に絡まれております。その代表格と言うか、大エースが、ご存知「黄色の女」ですが、今回は出現せずホッとした半面どこか残念に思ってしまいました。

しかし「変人」ではないものの1人のお爺さんに20分程絡まれております。(結局絡まれました)

僕は今回「戦時中のもの」を多く出品しておりました。その「もの」を熱心に手に取り眺めておられたお爺さんに「座られますか?」とパイプ椅子を差し出したのが運の尽きで、お爺さんは自身が10歳時の戦中の出来事を熱く語り始めました。最初のうちはちゃんと聞いていたものの、次第によくありがちな同じ話がグルグルと繰り返される死のスパイラルに突入していきました。他にお客様がいらっしゃれば逃れることも出来ましたが、我がブースは終始人が寄り付いていなかったため、それもできずに時間が過ぎ20分。

「黄色の女」との際に抜いた伝家の宝刀「他は回られましたか?」と、会場散策を促してもお爺さんには通用せず変わらず死のスパイラル。

もう、なりふり構わず「すみません、トイレに行かせてもらってもいいですか?」お爺さんの了承を得た上でトイレへ行った振りをしてしまいました。お爺さん、気のすむまでお話しを聞く事が出来ずすみませんでした。



戦時中の「もの」がキッカケで絡まれてはしまいましたが、同じくその「もの」がキッカケで微笑ましい「変人の卵」との出会いもありました。(この場合の「変人」は良い意味ですので、誤解のないようお願いいたします)

それは3人組の小学高学年くらいの少年です。

そのなかの最も体格が良い少年が「国防婦人会」の襷を指して「これいくらですか?」。

やはり小遣いでは手が届かないらしく、その隣に置かれた「赤十字の鞄」を手に取り、迷いなく「よし!買っとくか!」。

少年は10円玉を含めたありったけの小銭をかき集め購入してくれました。

出来る事なら値引きをしてあげたかったのですが、その日の売り上げは相当厳しく、それは出来ませんでした。少年に申し訳なく思います。

そして少年は2人の友人にこう宣言しておりました。
「今からこういうものを少しずつ集めて、俺は資料館をつくる!」

確実にこの卵は「変人」へと孵化することと思います。(重ね重ねこの場合の「変人」は良い意味です)

水木しげるさんの著書にこう書いてありました。「奇人は貴人」。

「奇人変人」は周囲の目なんかはお構い無く、自分の好きな事にばく進する力があるようです。それは水木さんの目には「貴人」に見えるとのことです。

それに対して僕と言えば、その「奇人変人」に憧れるだけの「半端者」です。これまで何一つやり遂げたことは勿論、やり続けたことすらない半端者です。

なのでこの少年の事が少し羨ましく思えました。おそらく一般的な人から変な目で見られることもあるかもしれませんが、この少年はばく進することでしょうね。

僕が唯一、現時点でやり続けている事は「店」です。今後も続けて行くことが出来たら、またこの少年に会うことがあるかもしれませんね。

半端者は半端者なりに、ばく進とはいかずとも、ボチボチ進んで行こうと思いました。

今回の「駅」ではこの少年とのやり取りが最も印象に残った出来事でした。


↓少年が手に入れたがっていた襷。

「小倉駅フルモノ遊覧市」と「変人の卵」_e0350308_12483995.jpg


↓少年から見れば、我が物のように襷を掛ける我が娘が羨ましく映るのでしょうか?

「小倉駅フルモノ遊覧市」と「変人の卵」_e0350308_12500950.jpg






by airoku-fukusuke | 2019-07-30 14:00 | 催事


<< 墓場鬼太郎・版画+娘のはなし。      29日月曜日はお休み。 >>