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あいろく

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2015年 08月 12日

白磁の蓋もの


白磁の蓋ものいろいろ。


以前紹介しました「ヤマト糊瓶」もそうですが、簡素な形の蓋ものは大好物。

そこで今回は「やきもの」の「蓋もの」です。



これは医療関係の物。(高8.5cm。直径8.5cm)

大きさからして、脱脂綿などを入れていたものでしょうか。定かではありません。

白磁の蓋もの_e0350308_750419.jpg




これは糊容器。(高さ3.8cm。直径5.5cm。)   サクラ糊と貼ってあります。

白磁の蓋もの_e0350308_750460.jpg




これはおそらく軟膏の容器。(高さ1.5cm。直径5.5cm。)

白磁の蓋もの_e0350308_7433091.jpg

どれも昭和20~30年代のもの。

現在はこの類のものはプラスチック容器ですが、当時はガラスかやきもの。今見ると贅沢にも思えます。

現にこうやって、お店で売られている時代なので。

当時の人々から見たら信じられない事でしょうね。




それを踏まえてみると、50~60年後には現在のプラスチック容器なんかも、このような感覚で

見られる日が来るのでしょうか?


だからと言って、今のプラスチック容器を捨てずに保管しておく気にはなれませんが。









by airoku-fukusuke | 2015-08-12 08:25 | 古道具
2015年 08月 11日

剣先コップ


剣先(けんさき)コップ。


剣のような面取りをされていることから剣先コップと呼ばれる形です。


剣先コップ_e0350308_744259.jpg
剣先コップ_e0350308_744299.jpg

古いガラスコップには型に吹き付ける「型吹きガラス」と型にプレスする「型ガラス」がありますが、

上の2つは「型吹き」。なかなか見かける事も少なくなったように思います。


そのスタイルはイギリスのものを真似て、明治に国産が誕生したとのこと。

当時の大量生産品で、戦後の屋台で焼酎などに使われていたそう。

現在でいう「百均商品」のように使われていたのでしょうか。




少しずつ集めてきましたが、現在手元には十数個残っていて、本来ならお酒でも提供したら格好良いのですが、

「あいろく」では主に、お冷グラスとしてお客様に触れていただいております。



このコップで、「単なるお冷を飲む」という優越感に浸っていただければ嬉しいです。



忘れもしない13年前、とても美しい水色をした、とても珍しい「剣先コップ」を京都で購入しました。

嬉しかった僕は棚に収納せず、部屋に飾り、手に取ってはニンマリしていたところ、

当時実家で飼っていた猫(少しだけボケ始めていた猫)が、事もあろうか

それを目がけて頭からダイブ。木端微塵でした・・・。


悲しかったですが、可愛いので許しました。














by airoku-fukusuke | 2015-08-11 08:53 | 古道具
2015年 08月 10日

古い習字2


古い習字(昭和12年)。

古い習字2_e0350308_8432348.jpg

以前、梅雨明け時に紹介した習字「梅雨空田うゑ」。

そして今回。共に「坂田友三郎さん」という方の書ですが、

僕自身はこの坂田さんとは全く面識がありません。


先週、たまたまお客様としてご来店されたご夫婦から「坂田さんとお知り合いですか?

私たち友三郎さんの知り合いなんです。仲人をしてまらいました。」

と、まさか知人の方が偶然来られるとは!思いもよらぬ言葉にビックリ仰天でした。


そしてそのご夫婦もまさか若かりしころの友三郎さんの習字や作文がこんな所に!

と、お互い驚いた。という出来事がありました。



お店お通して、そして「古道具」を通して、大小ありますが、驚くような出会いはたまにあります。

その中でも、今回は「大」の方だと思います。


古い物にはこういう力もあるのだなー。と、しみじみ感じます。


「あいろく」には他にも、僕自身面識がない方の「古道具」が多々あります。

またこういう出会いがあれば良いな。と願っております。







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by airoku-fukusuke | 2015-08-10 09:32 | 古道具
2015年 08月 09日

ぞうの花子さん(寫眞週報より)


写真週報(寫眞週報)より、ぞうの花子さん。


まず「ぞうの花子さん」と聞いてピンとくる方も多いと思います。

花子さんはあの有名な絵本「かわいそうなぞう」に登場する三頭の象、ジョン、トンキー、ワンリー、

の中のワンリーの事です。


「かわいそうなぞう」は、上野動物園の象が戦時猛獣処分を受けた実話を元にしたお話です。

ぞうの花子さん(寫眞週報より)_e0350308_7341173.jpg


そして「寫眞週報」とは、1938年(昭和13年)2月~1945年(昭和20年)7月まで

内閣情報部より刊行された戦時下の国民生活を写真によって特集した雑誌。

この誌面に登場する戦時下の日本人の姿は現在では貴重な歴史の証言記録となっています。

ぞうの花子さん(寫眞週報より)_e0350308_7341126.jpg



それをふまえて本日の本題です。

上の写真の「寫眞週報」昭和16年5月28日 第170号に「動物園のお医者様」という特集記事が数ページ掲載

されています。

これは獣医師さんが上野動物園の動物たちを診てまわる。というもの。



その中になんとぞうのワンリー(花子さん)の姿が。

ぞうの花子さん(寫眞週報より)_e0350308_734114.jpg
ぞうの花子さん(寫眞週報より)_e0350308_7341136.jpg
ぞうの花子さん(寫眞週報より)_e0350308_7341155.jpg


この花子さんの幸せそうな表情、丸々太った元気な姿。


「かわいそうなぞう」を読んだことがある方には(少しは)共感していただけると思うのですが、

この誌面が刊行されてから数年後に、絵本に描かれていた、あのような出来事があったのだ。と思うと

感慨深いものがあります。



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by airoku-fukusuke | 2015-08-09 08:20 | 古道具
2015年 08月 08日

綿蚊帳 


綿蚊帳。

新入荷です。読んで字の如く綿の蚊帳です。


綿蚊帳 _e0350308_7392127.jpg

僕の大好きな「繕い」もあります。


綿だけあって、麻の蚊帳よりも厚手です。なので麻蚊帳に比べ、透け感はないです。

綿蚊帳 _e0350308_7392170.jpg
綿蚊帳 _e0350308_7392156.jpg
ちなみに下の写真は麻蚊帳。

綿蚊帳 _e0350308_739213.jpg

「あいろく」の店内は土間と畳部分に分かれてはいるものの、壁や戸などの仕切りがなく、

何もないと、「のっぺり」としたひとつながりの空間になってしまいます。


そこでこの「蚊帳」が開業当初から大活躍してくれています。

上の写真のように、この薄い「蚊帳」を一枚ぶら下げるだけで、畳と土間の空間を上手く「間仕切り」してくれてます。

格好よく言うと「結界」というのでしょうか。


現在も店内では数枚の「蚊帳」が活躍中で、とても重宝。

「あいろく」には珍しい「無用」ではなく、一般的な目線で見ても「用」のある一品だと思います。











by airoku-fukusuke | 2015-08-08 08:20 | 古道具
2015年 08月 06日

「元」はんこ


「元」はんこ。(縦9cm)

元々、僕がけしごむはんこを彫るキッカケは「はだしのゲン」が彫りたい!というお思いから始まりました。

前回も記載しましたが、簡単な数字などは、なかなか彫れませんでした。

そしてすぐに挫折しようとしたのですが、最後の悪あがきに、と「元」を彫ってみたところ、

これが、なかなか上手く彫れたもので(今思えば上手く彫れたつもり)、そこから現在に至ります。



「元」はんこ_e0350308_8142113.jpg

使い込み過ぎて汚れてますが、これは「はだしのゲン」の中で最も好きな場面です。

この「元」の表情にいろいろな事に対する「喜怒哀楽」というのか、

とにかくすべての感情が集約されているように見えます。


僕なんかが、いろいろ語っても失礼にあたると思うので、これくらいにしておきます。



もとの絵はこれです。

「元」はんこ_e0350308_8142192.jpg

ちなみに当時「上手く彫れた」と思い込んでいた初めて彫った「元」がこれです。

「元」はんこ_e0350308_8532428.jpg
これで上手く彫れたつもりでいた自分が恥ずかしい・・・。











by airoku-fukusuke | 2015-08-06 09:03 | けしごむはんこ
2015年 08月 04日

大黒様


木彫りの大黒様(江戸期)。


熊本の民家から出たものらしいです。なので、おそらく一般の素人が彫ったものと思われます。


これを仕入れて5年半が経ちますが、それ以来、現在まで僕の中では「あいろく」の中心的存在でした。


が、とうとうお嫁入りとなり、昨日発送が完了してしまいました。

なので「あいろく」にはもう居りません。

これが商売なので、とても良い事なのですが、淋しいですね・・・。

大黒様_e0350308_739482.jpg

右肩下がりの感じが哀愁を漂わせてます。

囲炉裏のそばに置かれていたのでしょうか。煤だらけで、それが良い味わいになっています。


正面から見ると、ロス五輪のカールルイスばりの角刈りに見えるでしょうが、それは違います。



大黒様_e0350308_739474.jpg
頭頂部に臍があるので、おそらく帽子を組み合わせた物と思います。

木のコブの部分を彫ったのでしょう。中には空洞もあります。

この不完全さが良いですね。



大黒様_e0350308_739472.jpg




そして個人的に最も好きな点は、この何とも言えない困ったような優しい顔。



大黒様_e0350308_739468.jpg
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嫁ぎ先で大切にされる事を願っております。















by airoku-fukusuke | 2015-08-04 08:18 | 古道具
2015年 08月 01日

襤褸と堅手碗


襤褸(らんる=ボロ布)と堅手碗。


かつての日常生活の中で、無作為に繕われた美しい造形です。

襤褸と堅手碗_e0350308_812173.jpg

「あいろく」では喫茶道具に見立てて使用されています。

襤褸と堅手碗_e0350308_812164.jpg



器は朝鮮、李朝前期の堅手碗。(口径10.5cm)

小ぶりですが「抹茶」「ほうじ茶」「くずもち」大活躍中です。


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by airoku-fukusuke | 2015-08-01 08:02 | 古道具