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2016年 03月 11日

兵隊さんのズボン


本日も「あいろく」の中で数少ない「布もの」です。

兵隊さんのズボン。


軍ものなので機能性重視で、朴訥としたものですが個人的には見所は幾つかあります。


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生地が分厚く裏地もしっかりしてます。

寒い地域に出征されていたのでしょうね。

ボタンはすべて違う種類のものが縫い付けられています。

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裾にはおそらく自身で縫い付けたのであろう紐が。

裾をキュッと絞らないと気がすまない性格の持ち主だったのか・・・。僕の父親もそんなでした。

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そして「布もの」を紹介する際にいつも登場します継ぎはぎの「繕い」。

このズボンにも幾つもの「繕い」がありますが、その中でもこれ。


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お尻部分の大きな丸い「繕い」が朴訥とした雰囲気の中に愛らしさを醸し出しているように感じます。



この「ズボン」の元の持ち主はかつてこれを履いて現代人の想像を絶するような苦労をされた事と思います。

「愛らしさ」などという言葉を用いるのは失礼な事とは思いましたが、この「ズボン」を手に取ってみた僕の率直な感想です。ご了承ください・・・。

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by airoku-fukusuke | 2016-03-11 08:35 | 古道具
2016年 03月 09日

野球柄の長襦袢 + 長者丸。


野球柄の長襦袢(丈137cm)。


「あいろく」には「布もの」の数は非常に少ないです。

あっても「襤褸」や武骨な佇まいの「酒袋」や「荷袋」くらい。この手の「布もの」はうちには珍しいものです。

野球柄がとても愛らしくて購入しました。



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そして余談です。

井原西鶴の「日本永代蔵」という著書が最近気になっており、生涯4冊の本にしか縁がない僕にでも読めそうなら購入しようと思い、一昨日本屋で立ち読みをしてみました。3行で諦めました。

でも少しだけ調べたところ、今の僕の心に刺さる項があったのでご紹介。


それは金持ちになる薬「長者丸」という項。

*朝起 : 商人は朝早く起きるべし。遅くまで寝ているようでは繁盛は望めない。

*家職 : 本業に精を出すべし。目先の利益を追いすぎて本業を疎かにしてはいないか?

*夜詰 : 夜なべ仕事に精を出すべし。日没前に店を閉めているようでは駄目。

*始末 : 倹約を旨とすべし。贅沢をせずに収入に見合う質素な暮らしをするべき。

*達者 : 何よりも達者。健康が第一。


この五つの薬(戒め)を朝夕呑んで(守って)いれば商売は繁盛する。というもの。
(自身で読破出来なかったのでインターネットで紹介されていたものを引用しております。)

なんか心に突き刺さるものがあります・・・。


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by airoku-fukusuke | 2016-03-09 07:52 | 古道具
2016年 01月 19日

ボロ手袋


ボロ手袋。



何十年、何百年と「継ぎはぎ」を重ね使い続けてきた衣類等のことを「BORO」と言います。かつては「継ぎはぎ」だらけの衣類等は恥ずかしいものとされてきたのですが、今や世界中で「美しい」と賞賛されるようになっていて「BORO」という言葉は世界で通じるようです。



そんな「BORO手袋」をご紹介。

古い「布もの」や「板状のもの」を見ると喫茶の道具に見立てたくなるのが僕の癖ですが、この「BORO手袋」も敷物(コースター)に見立てようと2年前に購入しました。

そこで「あいろく」によくご来店くださり「練りたてくずもち」と「直前焙煎ほうじ茶」をいつもご注文くださる古物商の大先輩「K」さんと「A」さんに「BOROコースター」でほうじ茶を供してみた所、その感想は「これはさすがに汚らしい」でした。


古いもの、もっと言えば「埃をかぶって汚れたもの」に馴染みのあるお二人がそう言われるのであれば、当然一般のお客様には「通用しないであろう」と思い、喫茶道具としての「用」は即座に断念。

無意識でしたが、僕の中ではこのお二人の基準がボーダーラインになっていたようです。いつも実験台になってくれている「K」さんと「A」さんには感謝しております。(ちなみにお二人に通用しなかった喫茶道具は今だこの「BORO」だけです)



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by airoku-fukusuke | 2016-01-19 09:01 | 古道具
2016年 01月 09日

おさるの指人形 その後・・・。


おさるの指人形 その後・・・。



昨年9月に紹介しました「おさるの指人形」のその後です。

「指人形」ではありますが「あいろく」では「コースター」として使用しております。


入荷以来、10名程のお客様にこの「おさるコースター」で珈琲を供しましたが、反応は非常に良い(?)ように思います。

少なくとも僕の目にはお客様が喜んでくださっているように映ってます。


この「おさる」はかなりくたびれており、「指人形」としての「用」はすでに終わってますが「コースター」として見事(?)復活。「用」が生まれて良かったと思っております。

この「お手上げ感」「すべてを投げ出した感」は健在です。



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by airoku-fukusuke | 2016-01-09 08:51 | 古道具
2015年 09月 18日

武骨な荷袋


武骨な荷袋。


大変「武骨」な雰囲気の布。

それもそのはず。これは呉の軍港で使われていた荷袋だそうです。


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袋の口部分が三角に縫われています。

太い糸で縫い合わせており、いかにも頑丈そうで、それが良い雰囲気。

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そして「布もの」恒例?の個人的に大好物の「繕い」もちらほら。

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すでにここまでの写真でお気づきの方もいらしゃるかもしれませんが。

縫い合わせ部分が斜めになっています。


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これは細長い布を螺旋状に縫い合わせてあります。(トイレットペーパーの芯の要領)

この縫い方が更に良い風合いを醸し出しているように思います。


おそらく材質は「綿」だと思いますが、結構分厚くゴツいので「帆布」のような雰囲気です。

さすがに軍港で耐え抜いてきたもの。

見た目よりも機能。それ故の「武骨」で「朴訥」とした佇まいが逆に惹かれてしまいますね。


「見た目よりも中身」この「荷袋」を見習いたいものです。



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by airoku-fukusuke | 2015-09-18 08:12 | 古道具
2015年 09月 14日

お猿の指人形


お猿の指人形。


新入荷です。


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下顎と鼻の穴部分の皮膚(布)が破れています。それ以外にも耳や掌なども弱っています。

手に取る際も丁寧に首を支えるように持ってあげねばなりません。

なので本来の指人形としての役割は終えているものと思います。

そんなところに哀愁を感じますが、しかしこの「お猿」には、まだまだ「用」があります。




ひとまず喫茶部門で敷物(コースター)に見立ててお客様に供する事になりました。

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珈琲カップをお腹に乗せられている姿は、「人生の何もかもを投げ出してしまったかのよう」に見えてしまいます。

根暗な僕が見るから「負」の雰囲気を感じてしまうだけかもしれませんが、

朗らかで明るい方が見ると、もっと違う様子に映るのかもしれませんね。


こういう使い方でお客様に喜んでいただけるなら幸いです。












by airoku-fukusuke | 2015-09-14 08:31 | 古道具
2015年 09月 01日

半纏の中綿 = 「無用の用」


半纏の中綿 = 「無用の用」。


昨年の春「第一回 京都古道具市」にて購入した「半纏の中綿」のみ。

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半纏の中綿 = 「無用の用」_e0350308_7354484.jpg



日常に何の役にも立たない「無用」なものと分かっていながらも迷わず購入しました。

これを繰り返すことで店内には「売れスジ」から外れた商品ばかりが増えてしまっています。

しかしこれは「自分」にとって、「あいろく」というお店にとっては必要なものです。



最近深く印象に残った言葉があります。


「無用の用」。

数か月前にNHKの番組で、この言葉が取り上げられていました。


「無用の用」 = 何を用とするか。

*世間的な価値とは別の在り方がむしろ命にとっては大事。世間的には「無用」に見えても大きな「用」があるのでは。*

というものでした。この「半纏の中綿」は正にそれです。


「あいろく」にあるものは半分以上が「無用」なものです。

もっと言えば「あいろく」というお店自体が、世間的には「無用」なものだと思います。



しかし僅かながら、こんなお店にも「用」を感じ、何度もご来店くださる方はいらっしゃいます。

普段口には出しませんが、こういう方に本当に精神的に支えられております。感謝しております。



この「無用」なお店に「用」を感じてくださる方が、少しずつでも増えてくれたらと願っております。

























by airoku-fukusuke | 2015-09-01 08:42 | 古道具
2015年 08月 18日

ご贈答にはアルミ製品


ご贈答にはアルミ製品。

アルミ製品の広告宣伝垂れ幕です。



「粗品 軽金属板製品協会」。とあります。

この協会から各小売店(金物屋)に配られた粗品です。

ご贈答にはアルミ製品_e0350308_2023439.jpg

昭和30年代のものでしょうか。当時の各金物屋さんの店頭にさげられていたのが目に浮かびます。

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見えにくいかもしれませんが、「どこの御家庭でもいちばん喜ばれる」と書いてあります。

本当に喜ばれていたのかは疑わしいですが、これも僕が好きな「昭和の能書き系」。

「能書き系」を紹介するのは「スピードパンツ」以来ですかね。


現在の製品にもこんなキャッチコピーという名の「能書き」はあるのかもしれませんが、

昭和のものはなぜかクスッと笑えます。













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by airoku-fukusuke | 2015-08-18 08:00 | 昭和レトロ
2015年 08月 08日

綿蚊帳 


綿蚊帳。

新入荷です。読んで字の如く綿の蚊帳です。


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僕の大好きな「繕い」もあります。


綿だけあって、麻の蚊帳よりも厚手です。なので麻蚊帳に比べ、透け感はないです。

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ちなみに下の写真は麻蚊帳。

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「あいろく」の店内は土間と畳部分に分かれてはいるものの、壁や戸などの仕切りがなく、

何もないと、「のっぺり」としたひとつながりの空間になってしまいます。


そこでこの「蚊帳」が開業当初から大活躍してくれています。

上の写真のように、この薄い「蚊帳」を一枚ぶら下げるだけで、畳と土間の空間を上手く「間仕切り」してくれてます。

格好よく言うと「結界」というのでしょうか。


現在も店内では数枚の「蚊帳」が活躍中で、とても重宝。

「あいろく」には珍しい「無用」ではなく、一般的な目線で見ても「用」のある一品だと思います。











by airoku-fukusuke | 2015-08-08 08:20 | 古道具